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2011年11月

下ノ畑ニ居リマス
銀河を包む透明な意志

2011.11.20

峰は白く、平地は根雪を待つばかりの風景に、連なって飛翔する白鳥たち、湖まで遡上してきたブナ鱗の鮭たち、地を這う土の生き物たち。役割を果たして命を終えるか、長い冬を耐えて来春に命を繋ぐ季節がやってきた。

根雪になると、春から見慣れた風景を一変させ、天と地をつなぎ、そこに棲む生き物たちとも、一体感をもたらす。

宮沢賢治のゆかりの地、岩手県の花巻を訪れ、博物館で賢治の足跡を辿り、著作に触れているうちに、そんな感覚が沸き上がってきた記憶がある。

そっとのぞいてみた花巻農業高校には、碑文があり、そこには、

われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱であると記されている。

「農民芸術概論」の一文という。

新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある

正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである

身震いするような共感を覚えるフレーズからはじまり、

結びの一文が、

われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である

摩訶不思議な世界観を持つ詩人だから?

私のような凡人の日常では、考えることすらできないが、銀河を原点に、新しい時代を発想する力が、今こそ必要とされる時代なのだと思えてならない。

2011年11月

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